数年前に京都駅の美術館で個展をされていた時に、一目惚れでたくさんポストカードを購入しましたが、絵ばかりに心奪われ、彼の内面を探るまでいきませんでした。
でも、この本には、彼の内面がうんと詰まっていて、とても親近感がわきました。
彼ってどんな人?というと、ずいぶん前から頼まれていた仕事でも、締め切りが近づいてから、「やばいやばい」とやっと筆をとる。
彼が描く絵には動物が多い。なぜ?
一つには、動物が登場するだけで、1枚の絵にストーリーが現れるから。
さらには、寂しげな絵に人が登場すると、見る人がつい過剰に隠されたストーリーを読み取ろうとしがちだが、動物だと深読みしすぎないから・・・と言いつつ、実は人間を描くのが上手くないってのもあるかな? みたいに、なんともかわいらしい方でした。
彼自身は、絵はあくまでシンプルに、あまり深いテーマを考えずに描きあげ、見る人に好きな様に捉えてもらいたいというスタンス。
特に深く考えずに描いた絵を、他の人が深読みしていた時には驚いたこともあるようです。
この本を読んで、何だか私もストーリーを自由に作り上げてもらえるようなモノを作りたくなって、早速作ってみました。
いかがでしょう?
どんなストーリーが思い浮かびましたか?


ちなみに、ダンナさんは このクマ危険!
今度、お洋服を着せてあげたいと思います。